無線通信(携帯電話網、Wi-Fi、Bluetooth、NFC)について
無線通信と一口に言っても、種類が幾つかあります。2014年現在での、無線通信と呼ばれるものについて、簡単に説明いたします。
無線通信には、主として、携帯電話網、Wi-Fi、Bluetooth、NFCの4つがありますが、端的に言えば通信距離が異なります。携帯電話網は数百~数キロメートル、Wi-Fiは数十メートル、Bluetoothは数メートル、NFCは10センチメートルくらいが通信できる距離です。これが頭に入っていると、使用用途がわかりやすいと思います。
- 携帯電話網
3Gとか4G、LTE回線、WiMAXなどと呼ばれているもので、機器(端末とかデバイスともいう)と外部のアンテナとで通信をやり取りするものです。スマホやタブレット、ポケットルーターなどにSIMカードという通信をするためのカードを指してインターネットとの接続を行います。 - Wi-Fi(ワイファイ)
「無線」と呼ばれる場合には、一般にこれを指すことが多いです。家やお店などの空間で、LANと呼ばれる小規模な通信網を無線で構築するために使用され、主としてインターネットに接続する場合などに使用します。ルーター(通信網を制御する機器)とPCやタブレットとの通信に使われることがほとんどですが、後述するBluetoothのように、機器同士が直接することもあります。
現在発売されているIT機器(ノートPC、タブレット、スマホなど)は、まずほとんどWi-Fi機能を標準で有しています。 - Bluetooth(ブルートゥース)
機器同士が近距離で通信するための規格で、例えばPCとキーボード、PCとマウス、音楽プレーヤーとヘッドフォンなどです。つまりは、近場で使うが、有線よりも無線のほうが便利になるような周辺機器に用いられます。通信し合うどちらの機器もBluetooth機能を有している必要があります。
Bluetoothは3.0とか4.0とかバージョンがありますが、数値が高いほど高機能を有した最新バージョンで、より省電力で通信し合えるなどの特徴があります。なお、数値の低い機器とも通信できますが(下位互換性がある)、低いほうのバージョンに支配されます。即ち、低いほうの規格で通信します。 - NFC(エヌエフシー)
機器をかざすだけでお互いに通信を行うもので、交通機関のICカードのようなものです(それがより汎用的な規格になったものと考えていただければいいです)。まだ対応機器は多くありませんが、ICカードの例もあるので、環境が整っていくにしたがって、広く使用されていくと思われます。
なお、従来から使用されているものとして、赤外線通信があります。受信側と送信側が一方的なことが特徴です。リモコンや連絡先の交換などで使用されてきましたが、指向性が高い(受信と送信の位置関係に厳しい)こと、双方向に同時に通信できないこと、データ送信速度が高くないことから、今後はIT機器では、あまり積極的に使用されないと思われます。
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