データのバックアップについて
PCにしろ、タブレットにしろ、スマホにしろ、様々なデータが格納されているとは思いますが、それは常に消失する危険性をはらんでいます。
ある日PCのハードディスク(データ記憶領域)が突然読めなくなる。このようなことは、自分の経験でも幾つもありました。
信頼あるブランドのPCだとしても、ハードディスクは一つのパーツに過ぎませんから、不良もあれば熱や振動で致命的な損傷を受けることもあります。製品保証でパーツを直してくれたとしても、データが復活する保証はないのです。
その他にも盗難や災難、落下、紛失など、幾らでもデータ消失の可能性があります。データ漏洩を防止することも大事ですが、データを失わないことはもっと大事です。
そのためには、データをバックアップすることです。てっとり早いのは、個人データを外付ハードディスクに定期的にコピーしておくこと。それなら、万が一でも他のPCでデータを読み出したり、新しいPCに入れ直したりできます。
外付ハードディスクがなければ、BD-RやDVD-Rなどの記録ディスクでも構いません。音楽や動画データを除けば、それらの記憶ディスクでも容量的に無理はないと思います。
SDカードやUSBメモリは、長期間の保存にはやや不向きですし、小さくて紛失の可能性が高いので、バックアップ先としては避けたほうがいいです。但し、タブレットやスマホしかもっておらずPCがない場合は、予備のmicroSDカードなどに保管し、定期的に内容を確認することもありかもしれません。
無線LANが自宅に構築されており、少しIT機器に慣れているのであれば、NASと呼ばれるLANに繋がるストレージ(ハードディスクなどの記憶媒体の総称)をお勧めします。家庭内のいろんなIT機器のバックアップが一ヶ所でできたり、逆にいろんなデータを読み出せたり、また定期的な自動バックアップが容易になるからです。
その他、クラウドストレージを使う手があります。これは、他の場所でどこかの会社が運営管理しているシステムにデータを保管するものです。数十GB以下の容量程度であれば、無料のものがたくさんあります。それ以上でも、安価な月額費用で利用できます。
個人データを預けることになるので、全然不安がないとは言えませんが、自宅から離れたところにデータが保管されているのは大きなメリットです。どこからでも自分のデータを見れますし、仮に万が一、自宅が損壊する事態が生じても、データの消失は免れます。
以上は主に個人データのバックアップの方法です。ソフトやPC環境を含めたシステムをまるごとバックアップすることもできます。Windows 7以上ではシステムバックアップする機能があります(個人データのバックアップも一緒にできます)。この際、バックアップ先としては、システムが入ってるところとは、別の場所を選択してください。
とにかく、バックアップは定期的に行うことが重要です。頻繁にすればするほど、データは最新の状態に近いところまで復旧できます。上のWindowsのバックアップ機能や他のバックアップソフトでも、その頻度を設定することが可能です。
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