サイトアイコン シニアIT支援サイトCLASeC

TV周りのネットワーク環境構築について

個人的なことではありますが、TV周りの家電機器はそこそこ前の物であったり、低価格機種であったりするため、無線LAN機能が搭載されていないこともしばしばです。そこでこれまでは、それらをインターネットに接続するために、無線LANを有線LANに変換する子機(厳密にはコンバータと言う種別)を利用していました。他の家でやっているのを見たことがないですので、あまり一般的ではないのかもしれませんが。しかし、その子機もいささか年代物になり、NAS(家庭内ネットワークにあるデータ保管場所)との通信速度も今一つなので子機を新調することにしました。
元々のTV周りのネットワーク構成は図1になります。ここ1年くらいに増えたAmazon EchoとLS miniは、家電を音声操作するために導入したものです。これらは必ずしもやTV周りに配置しなくても良く、Wi-fi機能を内蔵しているため子機とは無関係なのですが、うまい置き場所もないので近くにあります。ただ、これらは電波干渉となる可能性があるため注意が必要です。また、Amazon Fire TV stickもTVに差さっています。

図1 子機(コンバーター変更前)

ここから子機を入れ替えたのが図2になります。なお、子機はNEC製のAtermWL300NE-AGからエレコムのWRC-1167GHBK-Sへの変更です。遅ればせながら高速無線規格の11acが使えるようになりました。エレコムの物は基本的には無線LANルーターですが、子機機能も有しています。超小型PCのLIVAは前の子機よりもそれ自身の通信速度の方がやや強力だったため、直接Wi-fiで接続されていましたが、今回は逆転したので有線で子機に繋ぐようにしました。これでも、子機を始め、Amazon Echo、LS mini、Amazon Fire TV stickがそれぞれルーターに接続しているため、電波干渉は少々気になりましたが、現状しばらく動作させているうちでは特に問題にはなさそうです。

図2 子機(コンバーター変更後)

TV周りの家電機器をインターネット接続するメリットは次のようになります。

  1. TV
    単体でYouTubeやビデオ・オン・デマンドをする。また、TV直結の外付けHDDのデータを他の機器にムーブする。我が家の場合、それらに対するTVの性能が著しく低いかあるいは機能そのものがないために、TVは繋いでいません。
  2. ブルーレイレコーダー
    TVと同等の機能。タブレットやPC等、他の機器でブルーレイレコーダー内に保存された録画番組を観たりすることもできる。
  3. AVアンプ
    スマホアプリを使って、いろんなところに保存されている音楽データをAVアンプに飛ばし、音楽を再生させる。手持ちの音源がMP3であるため、ハイレゾ音源のように元の音質が高いわけではありませんが、音楽をじっくり聴きたい時にはAVアンプからスピーカーを通して流す方がいい感じです。
  4. PC
    様々なコンテンツをインターネットから取得してTVに出力したり、上記機器の全ての機能と同等のことが一括できる。動かすまでは少々面倒ですが、その後の操作性はPC+マウスは抜群です。

また、上記のいずれの場合にも、内蔵プログラムの更新(ファームウェアの更新)にも役立ちます。特に買ったままの状態だと、初期からあるバグなどがそのままになっているので、ファームウェアの更新で動作の安定性を向上することは割と大切だったりします。

しばらく使った感想としては、子機を入れ替えて劇的に何かが変わったわけではありませんが、もたつきは改善したように思います。但し、NAS(QNAP製のTS-112)のメモリ量や通信速度、LIVAのメモリ量(2GB)を鑑みると、それらの機器のベースアップをしないとネットワーク速度が向上していかないなあ、というのが現状の実感です。なお、少し恐れていた子機のWi-fiが時折切れるような現象は特に発生していないので一安心です。

とは言いながら、独自にWi-fi接続しているAmazon Echo、LS mini、Amazon Fire TV stickのトライアングルの使い勝手がとても良く、あるいはそれらだけ無線LANネットワークに接続されていれば大抵の場合に問題なし、という気もしています。
いずれにせよ、もしTV周りの家電を無線LANネットワークに参加させたいような方がいたら、何かの参考になれば幸いです。

モバイルバージョンを終了