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HDDをSSDに換装する

HDDtoSSDPCは使い続けていると処理速度が段々と遅くなってきます。それは知らず知らずのうちにいろんなアプリが立ち上がるようになっていたり、様々な処理による見えないゴミが蓄積しているためです。それを解消する一つの方法としては「初期化」があります。PCを購入時の状態に戻すことです。個人的なデータや設定などを残しながら初期化を行えるので、使いようによっては手軽なやり方です。
但し、幾つか厄介な点があります。まず、ドライバを含め、後から追加したようなアプリは削除されます(それがPCを遅くする原因でもあるのですが)。たくさんの便利なアプリを後から追加した方は、また入れ直さなければなりません。また、セキュリティアップデートなども失われてしまうので、長い時間をかけて再度アップデートを施さねばなりません。さらに、「個人的なデータや設定などを残さない」完全な初期化も容易にできてしまうので、操作を誤ると大変なことになります。
それらの理由故、処理速度が回復するとはいえ、あまり積極的にはお勧めできないのです。と言っても、もしPCの挙動が明らかにおかしいとかまともに動作しないという時、原因がはっきりしないのならば、初期化はとても強力な手段であることは間違いありません。

そこで処理速度を回復するに留まらず、さらに向上させる方法としては、PCの記憶媒体であるHDDからSSDに換装することが挙げられます。以前からそれなりに使用しているPCで、動作がやや遅いなと感じておられたら、記憶媒体としてはまず確実にHDDが使われています。HDDは大容量・安価ですが、昨今の数々の重たいアプリや大量のファイルを取り扱うには、処理速度が遅いです。それにPCの中で処理速度を律速させているのは、大抵HDDが主要因です。そのHDDを高速で動作するSSDに換装すれば、見違えるようにPCの処理速度は速くなります。SSDはHDDのような機械的動作がないので高速にデータをやり取りできるのです。

以前からSSDは売られていましたが、ノートPCのHDDの容量と同じ500GBクラスが安価になってきたこと、新しく発売されるノートPCに搭載されることも多くなってきたことから、より身近なものになってきています。SSDへの換装についても比較的簡単にできる時代です。但し、SSDに換装できる要件があります。

一般的なノートPCを例に示します。

これも一般的なノートPCを例に示します。

SSDの容量は、今もっているデータ容量がどれくらいかによります。あまり個人データ等で容量を使っていないのであれば240GBでも十分に使えます。将来的にデータが増えた場合にも、取り外したHDDを外付けHDDとして転用し、そちらにデータを蓄積するという方法が使えます。

変換ケーブルあるいはHDDケースは、最初にノートPCへSSDを繋ぎ、HDD内のデータを丸ごとクローン化するために使います。また、クローンソフトはSSDに付属してくる場合があります。付属していないのならば、フリーソフトの「EaseUS Todo Backup Free」などを使えば良いです。

手順としては、
SSDをPCに繋ぐ→クローンソフトを起動する→コピー元(HDD)とコピー先(SSD)を選択する→クローン化する(丸ごとコピー)→PCの電源を落として、HDDを取出しSSDに入れ替える
というだけです。実際の作業の一つひとつについては、丁寧な解説がインターネット上にたくさんありますので、それを参考に進めれば問題ありません。とはいえ、PCパーツを取り換える作業ですので慎重に行っていただきたいですし、外付けHDDなどをお持ちの方は念のためPC内のデータをそちらにバックアップしておく方が無難です。また周りに多少なりともPCに詳しい人がいれば、迷うことなく助けを求めるのも大切です。

数年来PCを使っている方々から、動作が遅いという話はよく聞いたりします。CPUその他の性能はまだまだ十分使えることが大半ですので、是非SSDへの換装で快適なPCライフを送ってもらいたいです。

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