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無線のイヤホン(Bluetoothイヤホン)を使う

スマホを使って、野外で音楽を聴く人が多くなってきたと思います。人によっては、タブレットやiPodを使っているかもしれません。スポーツ中に音楽を聴きたい人もいるでしょうし、また電車などで動画を観るようなこともあるでしょう。そんな時に必要となってくるのがイヤホンですが、スマホとイヤホンを繋ぐのが煩わしくなることもしばしばではないでしょうか。
そういう場合、Bluetoothを用いた無線イヤホンを使う手があります。PCやスマホを始め、最近の電子機器の多くにはBluetooth機能があります。一番使う機会があるのは、Bluetoothの無線マウスやキーボードかもしれません。同じようにして、音楽を無線で飛ばす役目としてもBluetoothは使えます。

Bluetoothイヤホンは2,000円台から1万円を超えるものまで幅広く販売されています。音質や素材へのこだわり、ノイズキャンセリング機能などの有無、バッテリーの持ち時間などによって値段が変わってきますが、最も注目したいのは、apt-XやAACといった高音質な通信手法に対応しているかどうかです。Android機種はapt-Xに、iOS機種はAACに対応した製品があります。機器とイヤホンの両方がそれらの通信手法に対応していると、通常より高音質・低遅延を維持して(つまり、有線のイヤホンと遜色なく)聴くことができます。

Bluetoothイヤホンとして、SoundPEATSの『Q12』を試してみました。これは上述のapt-Xに対応しながらも2,000円台で購入できるという、コストパフォーマンスに非常に優れた製品です。外観(素材や大きさなど)やバッテリーの持ち時間には少々難が感じられますが、それを補うに余りある低価格であるため、Bluetoothイヤホンのお試しとして気軽に購入もできそうです。
Amazonで購入したのですが、日本語の説明書も付いているし、音声ガイドも日本語で流れる親切っぷりです。この手の製品にはなかなかないサービスです。2つの機器、Huawei MediaPad T2 7.0 Pro(Androidタブレット)、iPod nano(iOS系)と接続して音楽を聴いてみました。なお、MediaPadのほうはapt-Xに対応しておらず(多分)、iPodのほうはイヤホンが元々AACに対応できないため、上述のお勧めに反して、通常の通信手法(SBC)で繋がっています。

さて、実際の聴き心地ですが、音質は有線と比べて明らかに落ちるということはなく、結構快適に聴けます。ただ、MediaPadの方は時折プツプツと一瞬音声が切れるのが残念です。通信が悪くなってというより、MediaPad側のバックグラウンド処理のせいという感じがします。その点では、もう少し性能の高いスマホなどであれば、プツプツは発生しないかもしれません。
一方、iPod nanoの方はさすが音楽専用機器というところでしょうか、プツプツは全くと言っていいほど生じません。歩いていても首を曲げてみても特に変なノイズは入りません(バッテリーが少なくなってくると、ちょっとプツプツするみたいです)。
両方とも、BluetoothをONにしていれば、イヤホンの電源を入れるだけですぐに繋がりますし、有線と同じように使えます。それでいて、機器と切り離されているので取り扱いが楽です。イヤホンのバッテリーを気にしなければならないことは定めとなりますが。ちなみに、Bluetoothイヤホンの多くはバッテリーが切れてくると音声で知らせてくれるようになっています。

また、Bluetoothイヤホンは、マイク付きが多く、ハンズフリーの会話が可能です。音楽を聴いている途中でも電話に出ることができ、そのまま機器を取り出すことなく会話ができます。外でビデオ通話などをする時は、機器を耳にも当てられず、騒音のため声が聞き取り辛いことが多いのですが、Bluetoothイヤホンを使えば、野外でも快適にビデオ通話をすることができるようになります。勿論、電話の場合には、誰から掛かってきたのかわからないのと、傍からは道端で独りで喋っている人と見られてしまう欠点は如何ともしがたいですが……。

SoundPEATS Q12。コードの途中は再生・進む・戻るボタンと充電用マイクロUSBポート

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