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天体観測ガジェットで楽しむ

天体観測については以前の記事でもちょこちょこ書きましたが(→天体観測と星座を楽しむ、→Google Skyとライブカメラで、部屋の中から宇宙を観る)、インターネットなどを活用するのではなく、本格的に野外で天体観測をやりこもうとすると、結構な費用がかかってきます。それぞれの機器の性能が向上し、また価格が随分と低下したとはいえ、考えようによってはかなり高価な趣味の部類になってきます。

一方で、少し方向性を変えて、天体観測をサラリと楽しめるような道具(ガジェット)はないかと見渡してみると、昨今ではいろいろな物が販売されています。
工作として、入門として、あるいは子供さんの学習道具として、工夫次第で様々楽しめるのではないでしょうか。

スマートフォンに取り付けて使う簡易型望遠鏡です。簡素な作りですが、そこそこの値段をするものでもあります。35倍まで拡大することができ、スマホ側のカメラのズーム機能と併用することで、更なる高倍率も可能です。スマホのカメラは非常に高性能ですし、アプリと組み合わせれば、様々な撮影をすることができます。例えばタイムラプス撮影やバルブ撮影など。
観測画像がスマホのディスプレイに写し出されますから、普通の望遠鏡のように覗き込んでいる人だけではなく、皆が一度に楽しめるのが魅力です。
但し、望遠鏡を固定する三脚が別途必要になってきます。三脚は数千円から売られています(三脚も上を見たら幾らでも高額な物はありますが)。

これも同じくスマートフォンと一緒に使う望遠鏡です。DIYの要素があり、2時間程度の工作が楽しめます。倍率は同じく35倍、やはり三脚を別途用意する必要があります。
特徴としては、接眼レンズを単体で用いスマートフォンに取り付けると、顕微鏡・偏光顕微鏡として用いることができる点です。また、太陽投影板が付属していて、太陽を安全に観察できたりします。黒点も見えるのでしょうか……その辺はよくわかりませんが。
実写サイトもあり、どんなふうに見えるかが一目瞭然です。丁寧に作り込まれていることがわかります。

自作する望遠鏡です。仕組みを学びながら実際に使える望遠鏡を作れるという点ではとても面白いです。対物レンズが4~6cmまでの屈折式と、工作上級者向けとなっている有効径10cmの反射望遠鏡のキットがあります。屈折式は口径が大きくなるほど明るく解像度が高くなりますが、サイズが大きくなり作るのが難しくなります。
望遠鏡として真面目に作られているので、下手に格安の望遠鏡を買うよりもずっと良いかもしれません。HPにも様々な情報が載っています。

星空雲台ポラリエは、実のところ、気軽な遊びアイテムというより本格的に使用される物で、値段も結構します。カメラ撮影に用いる赤道儀で、三脚に取り付けて使用します。他に自由雲台、カメラを組み合わせます。地球は自転しているわけで、その表面にいる我々が星を眺めるということは、電車の車窓から何かをじっと見るようなものです。星が時間と共に流れていくので、カメラで撮ろうとしても露光時間中にずれてしまいボケた写真しか撮れません。ポラリエは、地球の自転に合わせてモーター駆動で動くので、露光時間中に星が流れることがなく、鮮明な写真撮影が可能となります。

これは本当の星空を観測する物ではありませんが、天体に関するガジェットとして紹介します。家庭用プラネタリウムです。これまでお風呂用とか様々なシリーズが発売されてきました。今HPでは4種類が発売されています。中でもホームスターClassicは6万個の星を投影でき、日周運動やランダムなタイミングで流れる流星などの設定もできます。初代のホームスターを使用したことがありますが、星の明るさの明暗や天の川が綺麗に映し出され、思っていた以上に楽しめたことを記憶しています。
HPにはあまり記載されていませんが、いろいろな原版が発売されています(ホームスター+原版で検索)。その原版に入れ替えることで、異なった星空も楽しめるようになっています。リラックス用途や、都会で本当の星空とはどんなものかを知ってもらうために使うとか、いろんな活用方法があるかもしれません。

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