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電子書籍のススメ(作る1)

電子書籍電子書籍のもう一つの魅力は、セルフパブリッシング(自己出版)です。
昔は、自分で書籍を作りたければ、自費出版か同人誌のような形しかありませんでした。自費出版は、数十万円ではきかない費用がかかりました。同人誌は、なかなか一般には流通させられませんでした。一方、電子書籍では、通常の本のようなISBNコードを付けたいという要望さえなければ、自力で無料で出版することができます(安価で出版代行している会社もあるようです)。

セルフパブリッシングできるサイトも、KDP(Kindleダイレクト・パブリッシング)、ibookstore、Kobo Writing Life、 Eエブリスタなどいろいろありますが、作りやすさ、自由度から考えるとKDPが適しているかと思います。いわゆるネットショッピングサイトのAmazonで電子書籍を販売します。

勿論、出版にあたっては若干の登録や手続きがいるのですが、それはあくまで事務処理であって、インターネット検索で調べたり、周りのそういうのが得意な人にお願いすれば良いことです。大事なのはコンテンツ(中身)です。また人に読んでもらう以上、文章力は多少必要ですが、小説を10冊も読んでいれば、おおよその書き方は自然と理解できていると思います。厳密な表記に囚われては損です。

電子書籍の作成は、シニアの方々にこそ、実践してみて欲しいと考えています。自分史を作ってみてください。祖父母の体験記は、孫がなかなか聞いてくれないかもしれません。親の体験談を面と向かってじっくり聞く・聞かされるのは照れがあるかもしれません。しかし、もし本になっていたなら、私なら読んでみたい。それは半世紀前から続く歴史であって、現代と自分に繋がる実話の物語です。その本がまた私の代を越えて、さらに半世紀先、もっと先へ伝わっていくのです。それが電子書籍であれば。
また、貴重な記憶や知恵を残し、伝えるためにも書いていただきたいです。当たり前と思っているような風習や技術、言葉、伝承、言い伝えなど、本当にいろんなことが案外後世に引き継がれていないものです。そんな書籍が幾つもできてくれば、私たちのとても素晴らしい財産になっていくと確信しています。

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