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判じ絵などを楽しむ


秋の夜長や外出が制限されている最中では、クイズのようなものを自宅で楽しむのも一興です。インターネットで調べれば様々なクイズや謎解きが出てくるでしょう。それを単純に楽しむのもいいのですが、一方で画面上に現れる無機質な文章のクイズを解いても、少し面白味がないと感じられるかもしれません。

では、判じ絵などはどうでしょうか? 判じ絵(判じ物とも)は江戸時代に流行った、絵から言葉を読み取る遊びです。例えば鵜が泣いていて、横に濁点が付いているので『うなぎ』とか、井戸に太刀が置いてあるので『いたち』とか……。現代からすれば、良く言ってダジャレ、悪く言えばオヤジギャグくらいなものですが、絵を観ながらじっくり考えを巡らすのもなかなか頭使います。江戸で流行ったせいか、江戸名所物が多いですが詳しくない人には全然分からないので、東海道五十三次とか動物とかをテーマにしたやつの方がいいかもしれません。何か、古からの暗号文を解いているような気分にもなってきます。別に宝の在処が分かるわけでもなく、本当にダジャレですが……。

それから地口絵。こちらはいわゆる語呂合わせを絵にしたもので、例えば『包丁ときまさ(北条時政)』とか『一合にけんちん(越後の謙信)』など。絵自体が面白そうです。
なお、判じ読みというのもあり、これは絵ではないですが、例えば『一斗二升五合(ごしょうばいますますはんじょう)』。時折居酒屋などで見かける気がします。

もう一つ、寄せ絵というのもありました。歌川国芳の作品が有名ですが、ある物を集めて一つの形とした絵のことです。人がたくさん寄り集まって大きな顔になっていたり、猫が体を曲げて折り重なって文字を作っているとか……。じっくり観てるといろいろ見えてきます。

判じ絵などは、インターネットでちょこちょこ出てくるのでそれだけでも遊べますが(画像検索から入るのが良いですが、網羅したようなサイトはないようです)、もっと知りたい方には書籍がいろいろ出ていますし、僅かですが電子書籍にもなっています。
また、よく展覧会などもやっていますので、興味が深まれば、場所とタイミング次第で足を運んでみるのもよいかと思います。

参考:
つぼみの部屋(江戸判じ絵)
http://www.mc.ccnw.ne.jp/tubomi/hanji/hanjimenu.html

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