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Google Nexus 7(2013) LTEからHuawei MediaPad T2 7.0 Proへの引き継ぎレビュー

2年半に渡って、Nexus 7(2013) LTEに格安SIMを挿して愛用してきました。屋外でのニュースチェックやradikoによる野球視聴、Youtube視聴、文章作成などに広く活用でき、生活スタイルの変革をもたらせました。まあ、なかったらなかったで、他の楽しみも一杯あるのですが……。
多くの方々(特に若い人たち)はスマホで同様の楽しみ方をしています。電車などで観察していると、上記以外にゲームなども非常に大きなウェイトを占めているようです。正直、いささかゲーム人口が多すぎるような気もしますが。
しかし、スマホ隆盛の昨今であっても、個人的にはタブレットの方が遥かに使いやすいと考えています。画面サイズの有効性は何物にも代えがたいものです。6インチクラスはスマホとタブレットの良いとこ取りのサイズにも思えますが、どちらとしても中途半端とも言えるでしょう。それに、電話機能とエンターテイメント機能を分けて管理する方が意外と使い勝手が良いのです。
強いて言えば、四六時中もっているわけではないタブレットでは、LINEがタイムリーに応答できないことでしょうか。それはむしろ、利点かもしれませんが。

さて、そのように生活にベストフィットしてきたNexus 7(2013)ですが、これまでに様々な不具合を乗り越えてきました。最大の問題であった「文鎮化」は既報の通り解決方法を見出だしてはおり(Nexus7(2013) LTEの文鎮化とその後の顛末と後日譚)、100%の快復実績を有しているのですが、日々の使用の中で継続して「文鎮化」は生じ続けてきました。特に落下振動による発症は顕著です。その度に分解とコネクタの挿し直しを繰り返してきましたが、その作業に伴うカバーの樹脂破損が目立ってきました。USBコネクタ部もケーブルを抜く際の不手際で外周プラスチックに破損が生じています。
そのため、まだNexus 7(2013)が正常稼働しているうちに、次機種への引き継ぎを行うこととしました。実のところ、昨今のタブレット選択肢は少なく、特にフルHDクラスの解像度をもつLTEタイプのSIMフリー機種となるとかなり限定されていました。1280×800ドットクラスの解像度でも、十分に快適なのは家電量販店などで確認できていました。しかし、フルHDクラスの画面における文字の滑らかさは捨てがたいものがありました。悩ましかったところに、今回Huaweiから実に安価な新機種が出たので(結局選択肢はそう広がらないままに)選定してしまいました。

仕様を眺めてみれば、やはりそれぞれの項目で一定の進展があることがわかります。Nexus 7(2013)が勝っているところがほとんどありません。逆に言えば、3年経っている割には大きな進化は感じられないという気もします。
Nexus 7(2013)の方が優れている部分とすれば、Wi-Fiの5GHz対応です。昨今は幾つも他の電波が飛んでいるので、5GHz帯で家庭内を組むことで干渉を防ぐ手法は良い手立ての一つなのですが、MediaPad T2 7.0 Proを導入するとそういうわけにはいかなそうです。
また、MediaPad T2 7.0 ProがWi-Fiの11ac規格に対応していないところは残念です。まだ全然普及していない規格ではありますが、この先2年以降を考えると対応していて欲しかったなあという気持ちです。

Google Nexus 7(2013) LTE
Huawei MediaPad T2 7.0 Pro
CPUAPQ8064
1.5GHz クアッドコア
MSM8939
1.5GHz & 1.2GHz オクタコア
メモリ2GB2GB
ストレージ32GB16GB
サイズ200H x 114W x 8.65T mm187.4H x 105.8W x 8.2T mm
重量299 g250 g
OSAndroid 6.0Android 5.1
バッテリ3950mAh
4,360mAh
ディスプレイIPS 1920 x 1200ピクセルIPS 1920 x 1200ピクセル
カメラメインカメラ:500万画素
インカメラ:120万画素
メインカメラ:1300万画素
インカメラ:500万画素
LTE通信機能FDD-LTE: B1/2/3/4/5/13/17FDD-LTE: B1/3/8/19/26/28
TDD-LTE: B41
WifiIEEE 802.11a/b/g/n 2.4 & 5GHzIEEE 802.11 b/g/n 2.4GHz
Bluetooth4.0+LE4.0
センサーGPS、ジャイロセンサ、加速度センサ、コンパス、磁気センサGPS、環境光、加速度、電子コンパス、指紋、ホール、近接
SIMカード
スロット
microSIMnanoSIM
価格比12/3

1週間経って、まだシステム移行中。以前から使っているアプリは簡単にインストールできますが、アカウントやパスワード、履歴などを移そうとするとものすごく面倒くさいです。こればっかりはしょうがないですが。SNS系は一気に切り替えないと他の方とのやり取りが把握し難くなってしまうので、慎重にやっています。

そのままBIGLOBEのSIMを使用。但し、これまでのNexusではmicroSIMだったのが今回のMediaPadにてnanoSIMになったので、切り替えは必要でした。ここで、シェアSIMにして、nanoSIMを追加する形にしました。このほうが両機種とも使える期間があるので移行に便利ですし、どちらにしても初期費用(SIMサイズの切り替えとシェアSIMの追加)は同等ですので。
もちろん、そのまま使えば、シェアSIMの月額使用料が余分にかかってきます。実を言うと、現在私のパートナーは別途BIGLOBE SIMの3GBプランを別に契約しています。月の通信量を確認すると、3GBでもまだまだ十分に余裕がありましたので、こちらを解約して、シェアSIMに統合しようと考えています。
つまり、
MediaPad → 新しいシェアSIM(nanoSIM)装着
Nexus → microSIMを移行後取出し
AQUOS PHONE ZETA SH-06E(パートナー) → microSIMを廃止 → 旧NexusのmicroSIM挿し
という玉突き挿入をしようかと。
これにより、月3GBプランを別に契約するよりも、シェアSIMのほうがわずかに安くなります。

ケースはAmazonで買いました。MediaPadが届く前日(7/7)に無事届きました。使いやすそうで安価なものを選びましたが……正直なかなかのチープな外観でした。しかし、筐体のプロテクト性は高そうですし、カメラの邪魔にもなりません。あまり厚みが増えずに済んでいますし、使い慣れると違和感はないかもしれません。もっているというステータスを満足するためは、もう少しケースの販売している種類が増えた後に、もっと素材の良いものへの買い替えを考えたほうが良い気もします。

CPUのパワーアップ感をあまり感じませんし、Androidだけに新しくなった感覚はほとんどありません。良いようないささか残念なような感じです。カメラのノイズがとても少なくなったことと、バッテリーが非常にもつようになったことは、嬉しい限りです。特にNexusのカメラは、ちょっとでも暗い室内ではなかなか上手く取れないレベルでしたので……。
明らかに筐体が小さくなったので感覚が慣れず、今のところむしろ少し逆に使いにくいくらいです。しかし、冬になってコートなどにしまう際には、このサイズダウンが結構効いてくると思います。
指紋認証機能もまだ使いこなせていません。きっちりといつも同じ指位置をセンサに載せないと反応してくれないですし、平均で3回くらい指を当てる必要があります。家族も使えるように複数人の指紋認証が可能なのかもわかりませんし、PINコードのほうが楽だなあ、というのが感想です。
アンインストールできない、よくわからないアプリも入っています。覚悟はしてましたが、この辺はあまり気持ちよくはないですね。
何はともあれ、Nexusは卒業し、MediaPadの日々となっていきます。

※2016年8月1日追記
2週間ほど使用を行いました。特に不満なく使えています。ただ、AndroidのオリジナルUIではなく、独自のEMUI 3.1となっているため、少しだけ使い方が違っています。戸惑いを受けるほどではありませんが。
さらにそのUIのせいでしょうか、アプリを押したとき、微かに待ちます。Nexusに比べれば、やはりほんのわずか遅れがありますね。ただ、立ち上がった後は機敏に動作してくれます。
その他のよく分からない点は、触っているといきなり待ちの画面(窓の付いた専用ケース用に右上だけ時計が表示される状態)になります。いきなりなってしまう理由が現時点ではわかりません。指紋のところを変に触っているのでしょうか……。電源ボタンを押せば戻りますし、ちょっと触っていると急に元の画面に戻ったりします。バグなのかどうか、まだ何とも言えないところです。

箱はやたら高さがある

別売ケースを取り付け後

nanoSIMデュアル構成だが、一つはmicroSDと排他

わき腹から挿す

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