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Amazon Fire TV stickを試す

今回も体験記になります。
かつて、2013年頃に『Rikomagic MK802ⅢS』という初期のスティック型PCを使った経験を記事にしたことがあります。その時はAndroid OSの使いにくさやレスポンスの悪さがどうにも合わず、結局使わなくなってしまいました(→スティック型PCの可能性と注意点)。それから年月が経ち、小型の電子端末は長足の進歩を遂げました。それでもWindows系のスティック型PCは一時話題にはなれど、一般的な物には成り得ませんでした。
むしろ、器用貧乏なPCより、機能的に特化したGoogleのChromecastやAmazonのFire TV stickのほうが広く浸透しました。それらは様々なサービスと一体に提供されることで魅力的で、これまでよりシンプルで敷居の低い、利便性の高い物としていろんな人に受け入れられたと思います。売り方がとても上手かったというか、端末の性能が十分と判断してから世に出したというタイミングの良さがあります。

ただ、私自身は過去の苦い経験からスティック型PCには手を出さなかったのですが、幾つかの理由によりFire TV stickを購入しました。その理由としては、1年近く前に急ぎで手に入れたい物品があったため、Amazonプライムのお試し会員になったのですが、まさに作戦通りに気が付けばお試し期間の1ヶ月を過ぎてしまい、年会費を払ってしまっていたことが一点です。それから、子供が時折アニメを観るのですが、レンタルDVDで一々借りるのも面倒で、単品のオンデマンドを購入しても全部見切れず勿体なく、またTVでは時間を合わせたりたくさん録画しておかねばなりません。それに対して、アニメ作品の豊富なAmazonプライムビデオはなかなか便利です。そして最後、年末のセールで安くなったりしないかなと思っていたら案の定安くなっていたので、思わず買ってしまったわけです。

前置きが長くなりましたが、Fire TV stickを買ってTVに挿しました。正直、Amazonのアカウントと最初から紐づいていますし、Wi-fiの設定以外では大してすることなく設置を完了しました。もっとも、人によってはペアレンタルコントロールをしっかりしておいたほうが良いかもしれません。Amazonの支払いに連動してビデオなどの購入もできますが、その辺はペアレンタルコントロールでなくても、PINコードにて制限することができます。

レスポンスは予想以上にキビキビしていますし、音声認識もかなり正確です。まあ、音声認識された単語に対して提案してきてくれる内容はあまり充実したものでもないですが……。新モデルとは言え、スティック型なので再生できるのは1080pまでです。4K TVを購入するのはまだまだ先なので、これで十分です。Wi-fiは11acに対応しており、再生してみるととても滑らかに再生されます。この滑らかさには驚きました。PCでYouTubeを見るときなどよりも快適な気がします。

主にプライムビデオを観ることに使っていますが、もしdTVやDAZN、Huluといった他の映像サービスに入っている方なら、もっと楽しみは増えると思います。またアプリやゲームなどもあるので様々にも楽しめます。アプリとしては、インターネットブラウザも使えるようになりましたが、インターネット閲覧に関しては正直微妙です。音声だけでどんどんサイトの中を進めるようにならないと、操作性が悪くて困ります。ゲームはうーん、リモコンだけでやることができるのか、今一つよくわかりません。ストレージが8GBなので、あまり不用意にたくさんのアプリを入れてしまうのもどうか。

そういうわけでFire TV stickは予想よりも使い込める気がしています。万人にお勧めできる代物ではありませんが、Amazonプライム会員になっている方なら、導入してみても損になることはないかな、と思います。

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