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コマンドプロンプトとは何か?

command-promptコマンドプロンプトとは、Windows PCにおいて、文字の入力によってPCをいろいろ操作できる機能です。今日では、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)が標準です。GUIでは、操作するウィンドウが開いたり、マウスでボタンやファイルを選択したりすることで、PC操作が可能です。ほとんどのことをマウス操作で行うことができるので、通常の使用では、コマンドプロンプトを使うことはまずありません。しかし、コマンドプロンプトは便利な機能をもっており、これが一体何なのかを知っておくと、後々に役に立つこともあります。
GUIは、様々な操作を絵やボタンでわかりやすく表示します。一方で、全ての機能を活用できるよう作り込むのは大変ですし、ボタンをたくさん用意していると、逆に不意に無用な機能を発動させてしまうことも考えられます。そのため、GUIで操作できる機能は一般的にかなり制限されています。その点、コマンドプロンプトはいろんな機能をコマンドという文字列で直接起動できます。付加的な機能も容易に付け加えられます。かゆいところに手が届くという感じです。
コマンドプロンプトは、Windowsが出る前のコンピューターの操作に近いものです。もしもその時代のコンピューターを見た経験があれば、雰囲気はわかるかと思います。

最もありふれたところでは、ファイルのコピーです。フォルダ内のファイルを同期させるということができます。更新していないファイルはそのままで、更新したファイルだけを同期させるなど、細かい指定ができます。
ファイル名を変えたりもできます。勿論、GUIでもマウス操作で名前変更はできますが、コマンドプロンプトを使えば、一度に複数のファイルの名前を変えたりもできます。
その他、ネットワークなどを調べる時にも重要です。インターネットの調子が悪い時など、一体どこで通信が詰まっているのか、機器との通信はちゃんと取れているのかなどを調べることができます。
また、他のソフトを立ち上げたり、システムファイルの状態を調べることも可能です。
これらの機能については、正直、今日ではあらゆるフリーソフトで賄えます。そちらのほうが分かりやすいのも事実です。しかし、毎度インストールする手間もありますし、出所の不明なソフトをインストールするリスクもまたあります。それに、コマンドプロンプトで情報を得るというのは、コンピューターと真っ直ぐ向き合っているというか、如何にもコンピューターを使用しているという楽しみみたいなものもあります。
それからもう一つ、コマンドプロンプトにはバッチファイルという機能があります。拡張子(ファイルを識別するための末尾につく記号)が.batになります。幾つものコマンドをまとめて一つのファイルにしたもので、そのファイルを起動させれば、一度に複数の処理が可能です。例えば、定期的に特定のフォルダ内のファイルをコピーし、そのファイルリストを特定のファイルに書き込み、ついでに何かのソフトを立ち上げるというようなことです。これをWindows OSのもう一つの機能であるタスクスケジューラと組み合わせると、ある時間が来たら自動処理してくれるようになります。
またVBScriptは、やや複雑なプログラムを組むことのできる、Windowsの別の機能です。これをバッチファイルに組み込めば(ソフトのように起動させる)、複雑なところは別のプログラムで書いておき、その結果を定期的に特定ファイルに書き込むようにすることなどが可能になります。要するにいろいろやり易いように組み合わせることで、いろんな目的を果たせるようになるのです。
コマンドプロンプトをどう使うのか、どんな機能があるのかについては、たくさんのインターネットサイトに書かれているので、じっくり読めば誰でも使えるようになります。

さらにもっと高機能な作業をしたくなったら、Windows PCに標準で付いているPowershellを使ってみたら良いかと思います。

Windows 7では、アクセサリ→コマンドプロンプトで起動できます。Windows 8.1やWindows 10なら左下のスタートメニューを右クリックすればコマンドプロンプトが出てきますし。なお、Windows 8.1以降なら、『管理者として実行』というほうもあるかと思いますが、これは制御できる範囲によって、分かれます。管理者でないと変更できないようなやや重要なものは、『管理者として実行』でやらないと、動かないようになっています。

下記の幾つかでも知っていると随分と使いやすくなります。

各コマンド: インターネットサイトで調べます。
ファイルパスを入れる場合: ファイルをコマンドプロンプト内にドラッグ&ドロップ(掴んで落とす)すればOK。ファイルパスに空白が含まれる場合は『”』で囲う必要があります。
前のコマンドをもう一度入れる: 上矢印『↑』を押します。
オプション機能を確認: コマンドの後に空白を空けて、『/?』を入力します。
ページ送りを1画面ごとに止める:  『/p』を付けます。

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