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クラウドファンディングの力を考える

先日の天神祭の花火にクラウドファンディングが利用された記事を読みました。花火の一部のようですが、クラウドファンディングが効果的に機能している事例だなと感じました。
地元の祭りは、地域住民の寄付や地域事業者の協賛で成り立っています。天神祭のような非常に大規模な祭りであったり、たくさんの人が楽しめる花火に大会であれば、それを楽しむ人たちからの少しずつの寄附金でもっと下支えできますし、またそうすべきだと思います。
小さなタニマチが小さなお金を持ち寄って、大きなお金で大きなことをする。そういうほうがより面白くなるのではないかと思います。ともすれば、昨今は祭りをする側と観る側があまりにも解離してきているようにも思えます。お金のやり取りという形ではあるけれど、その垣根を壊して皆が祭りに参加する、そんなことが曲がりなりにもできるような気がします。

いずれにしろ、非常に多くの場面でクラウドファンディングがメジャーなやり方になってきています。地方自治体の発行している冊子を見ても、歴史的建造物の造営や修繕、その他のイベントなどに対し、クラウドファンディングの積極的な活動が載せられています(もっとも、地方自治体では街頭で寄附を募るというわけにもいかないので、従来紙媒体で細々とやっていた寄付金活動が、コスト的・効果的側面から必然としてネット上に移行してきているというのが実態かと思いますが)。
しかしながら、それが単なる寄附あるいは募金というだけでは、少し『ファンディング』というイメージからは離れてきているような気がします。ファンディング、それは『資金提供』であるので、資金を出した側にも何らかの形で見返りのようなものがあってしかるべきです。また、そういうことがあればこそ、より面白くなってくるのでは、と思います。

これは!と感じたプロジェクトに、クラウドファンディングの形で参加する。そして、いつか見事花開く。それは、例えて言えば、密かに応援してきたローカルバンドや地下アイドルが、やがてメジャーにデビューしていくのを感慨深く見るような気分に近いのかもしれません(良い例えなのかどうかさっぱりわかりませんが……)。

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