一方で、(外部で通信のできる)格安タブレットというものは、少なくとも2015年が始まった時点ではまだまだ十分に台頭してきていません。セット販売は勿論、格安SIMを挿せるSIMフリータブレットの選択肢も不足してます。
その理由としては、スマホのほうが世間に広く認知され、利用者の受け皿が大きいこと、タブレットは端末自体の値段がやや高くなり、また携帯性が劣ることなどがあるかもしれません。
しかしながら、シニアの方々に対しては、7~8インチの格安タブレットこそ合っていると考えています。維持費用が安価で、文字が大きく読みやすい。これに尽きます。カバンを持ち歩いたり、少し大きなポケットの付いた服を着るのならば、このサイズのタブレットは十分に携帯性を発揮できます。
Wi-fiのみのタブレットならたくさん出ています。それを購入していただくのも手ですが、自宅にWi-fi環境を別途用意する必要があるなどの面倒も増えます。また、スマホの役割を代替するには、外部で通信ができる(SIMが挿せる)ことが大事です。若い世代に必須な、瞬時のコミュニケーション性と電話機能は、シニアが必ずしも求めているとは思えません。その点で、格安スマホである理由はないのではと推測します。また仮にタブレットであるにしても、アプリを使えばある程度のコミュニケーション性と電話機能を確保可能です。
そういったことから、今後は格安タブレット(もう少し名称を工夫したほうが良いかとは思いますが)の台頭とシニアの方々による活用を期待したいと思っています。