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PC教室におけるメモ方法の考察

個別指導に近いやり方でPC教室を運営している場合、個々のケースに合わせた柔軟な教え方ができます。一方で、様々な事情を盛り込むので、生徒さん側でいろいろとメモしてもらわねばなりません。
また、それ以外にも各々で異なるアカウントやパスワードなども、何らかの方法で、それぞれ記録しておいてもらわなければならない項目もあります。
PCはどうしても一から系統だった流れで教えることが難しいですし、仮にそうしても生徒さん側はちょっと面白くありません。あっちいったりこっちいったりが常。 そうすると、書き残されたメモの場所もバラバラになります。

電子的に(PCの中に)メモを取れば、後で整理もできるのですが、始めの頃はそれも時間がかかりますし、アカウントやパスワードなどはセキュリティ上のリスクが生じます。
そのため、やはり使いなれている紙ノートベースのメモ帳が合います。ここで効果的だと思われるメモの運用方法を考えてみます。良いやり方をそのまま実行してくれるかどうかという別問題もありますが、何らかのヒントになって、各々が工夫していただければ、改善にはなってくると思います。

  1. メモ帳を小さめに多めに
    通常のA4ノートも使いなれてて良いですが、書くところがたくさんあると、ついついいろんな内容を1ページに書いてしまいます。少し小さめにして、1ページに一つの内容をぎゅっと詰めた方が、後で見やすいのではないでしょうか。
    また、カテゴリ別にノートを分けると、自然に使いやすくなります。複数ノートを運用する手間が増えますが、小さめのノートならその面倒も少しは緩和されるでしょう。
  2. ルーズリーフを使う
    シニアには少し馴染みが薄いかもしれませんが、順番を自由に変えられるルーズリーフは再整理に向いています。項目ごとに新しい用紙に書くのを癖付けることが肝要です。後でカテゴリに分けますが、その際タイトルの書き込める、色付きの仕切り用紙などを用いると便利です。
    カテゴリ分けがなかなかできなければ、あいうえお順に分けるのも手です。仕切りは例えばあかさたな別に作れば、電話帳の要領で整理ができます。
  3. 空白を残して書く
    PCやタブレットの使い方を学んでいると、後で内容を付け足すことも多いです。例えばある処理を行う際に、メニューバーから選んだり、右クリックしたり、ダブルクリックして操作メニューを出したりといろんなやり方ができる場合があります。そういうときに、前覚えたやり方と違う方法を書き込める領域を予め作っておくと便利です。なので、割と隙間を空けたり、寄せた書き方が案外後で効果的になったりします。
  4. フローチャート的に書く
    あまり文章で書いてしまうと、かえって分かりにくかったり、書き直しがやりにくくなったりします。上述のような複数の操作手順がある場合も含めて、矢印を多用したフローチャート的な書き方を意識すると、割にすっきりとメモがまとまったりします。
  5. アカウントとパスワードを分けて保管する
    アカウントとパスワードは、今や何かの行動をすれば増えます。メール、ネットショッピング、プレゼント応募、SNS……。それでいて、シニアの方がつまづきやすいポイントでもあります。セキュリティ上、パスワードはそれぞれ異なるものにしていただきたいですし、アカウントも複数になるので、どうしても記録しておく必要があります。
    アカウントとパスワードを書くノートを各々分けるというのが、一つのセキュリティを上げる方法です。但し、どちらかのノートを忘れたりすると、何もできなくなる危険性ももちますが。
    さらに、アカウントやパスワードをメモする際に、ある程度暗号化するのも有効です。例えば、アカウントを「名字+出身地」と書いたり、パスワードを「電話番号+妻」と書いたりです。自分だと簡単に分かるが、知らない人が万が一見ても特定するのが困難なものが良いです。
  6. 0とO、―と_を書き分ける
    アカウントやパスワードで間違いやすいのが、ゼロとハイフンです。後で自分が見てもどちらか分からなくなることが多いです。少し差が出るように書き分けてもらったり、ルビのようなものを振ってもらうのが良策かと思います。
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