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NPOがITを進める時の注意点(NPOスバルを例に)

NPOは、一般論として人材・資金に乏しい傾向にあります。NPOが営利団体や社会福祉法人等と対等に競争するにはITはとても有効な利器です。 パソコンの計算機能や通信機能を使えれば、そこそこの戦いができるものです。ここではNPOスバルで、ITを使ってどのように進んできたかを紹介します。

創業は平成16年(2004年)でした。当時揃えたのは、デスクトップのパソコン1台、ノート1台、レーザープリンター1台それとインターネットの環境でした。配食事業では、毎日多量の印刷が必要ですので、レーザープリンター(中古)と利用するトナーはリサイクルで大幅なコストダウンができていました。正確に計算していませんが、1枚1円強で印刷できていたと思います。

インターネットからの情報で有効であったのは助成金情報です。起業当時は、本当に資金がありませんでしたので、冷蔵庫やエアコンの整備などに助成金が貰えることを知って盛んに応募したものです。応募が的中するとプレゼンテーションがあって、そこでの交流からメールのやり取りもするようになり、忙しくて会えない人々との交流・情報交換に助かりました。これまで助成や寄贈を受けた金額は、総額2千万円程度になっていると思います。
それと助成金の獲得にはそれなりのコツがありまして、回数をこなして行くと徐々に分かってくるものです。もちろん全戦全勝はスバルにもありませんでした。応募は、助成団体のサイトから要項・申請用紙などをダウンロードして作成します。最近は、インターネット経由で申請を受け付けるところもあるようですが、申請書の提出は郵送(書留)若しくは持参となりなります。申請前に過去助成を受けた団体とその事業内容を紹介しています。中には、審査員の選評も書かれていますので是非読んで下さい。

やがてホームページの作成となりまた。その頃も金欠にあえいでいましたので、無償でホームページを持ちたい。できれば、広告のない、信頼性のあるサービスとの視点でマイクロソフトのスモールビジネスというサービスを利用しました。サイトの作成には、ひな形が用意されていて比較的簡単に作成できました。写真やイラスト、宣伝用のコピーはすでにありましたので、30分ほどで作成した記憶があります。
無償ではありましたが、ヒット回数やどのような検索サイトから集まったかなどの情報も入手できましたので、当時は良いサービスであると思いました。そのサービスも2012年に終了し、Office365へ移行され、そこからは有償サービスになっています。現在1ヶ月515円でサイトとドメインがついています。確か、クラウド上でのOfficeアプリも使えたはずです。

最近マイクロソフトは、社会貢献としてNPOへOffice365を低価格で提供しているはずです。興味のある方は、マイクロソフトのサイトで確認して下さい。

→Office 365 for Nonprofits

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