電子メモ・電子ノートを使う
(2020年9月26日更新)
会社などでは、ペーパーレス化が少しずつ進んできました。会議資料は元より、回覧物も電子化され、捺印が必要な書類さえ電子的に処理されるようにもなりました。この流れは業種や業務内容によって程度は違いますが、益々進んでいくことは確実でしょう。
一方で、手元のメモやノートは今も手書きが大半です。細かく書き出したり、素早く記録したりという点では手書きが一番ですし、書いて覚えることもあるでしょう。
そんな状況ではあるものの、電子メモや電子ノートも少しずつ出てきています。まだスタンダードがなく、どれが主流になるかはわからない萌芽的段階ですけれども、それ故に多様多彩でもあります。そもそも、「電子~」という接頭語がついているうちは、まだまだ感があります。
電子メモや電子ノートは、紙を浪費しない代わりに電気を浪費します。初期費用も踏まえると、どちらが経済的に得か、省資源的かはよくよく検討しないとわかりません。今の段階ではあくまで、『便利』であることを第一として電子メモや電子ノートを考えてみると良いのではないでしょうか。
電子メモ
いわゆる短い文章を書き込むもので、電話のメモや備忘録であったり連絡のための掲示板的な使い方になります。そのため、書いたものを後々までデータとして記録しておけるタイプは少なく、一度表示を消去したら終わりという物が多いです。しかし、機能が少ない分、安価でほとんど電力を消費しないという特長があります。
代表的な物は、キングジムの『ブギーボードシリーズ』です。用途によって、画面サイズが小さいものから大きなものまで様々あります。書いた文字色、コントラストについては好き嫌いがあるかもしれません。一度、家電量販店かどこかで試してみる方が良いと思います。
その他にも類似の電子メモがAmazonなどのネットショッピングサイトでは多数販売されています。
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電子ノート1(Eink/液晶ノート型)
データとして長期保管できるものを電子ノートとここでは称していますが、細かいスケジュール管理やアイデア帳として活用することができます。この辺は、小さな文字を書きやすいか否かが利便性を左右します。電子メモよりも高い機能性が必要なため、どうしても高価になるのが欠点です。
代表的な物としては、シャープの電子メモです。そのままでも機器内に多数のページを保存できますし、スケジュール帳と分けて管理できるのも便利です。電池のもちが気になるところですが、低消費電力のディスプレイを使用しているので、普通の使い方であれば1か月程度は軽くもつでしょう。これくらいもてば、充電を気がかりにせずとも十分に使えるように思えます。
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電子ノート3(紙ノート型タブレット)
ワコムの『Bamboo Slate』は、紙と電子ノートのハイブリッドというか、目的を「紙を浪費しない」ではなく「電子化」することに特化したものです。普通の紙を機器の上に置き、普通にメモを取るだけでそれがそのまま電子化されます。紙は残りますが、電子化の手間を省けます。その機器内に多数のページを一時保存でき、さらにBluetooth通信機能のあるスマホやタブレットに連携することでそのデータを転送することができます。
今までの紙への書き心地は捨てたくないが、ノートは電子化して整理したい、そのような人に向きます。
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電子ノート4(紙ノート型)
最も違和感なく、これまでの紙ノートと同じような使い方でありながら電子ノート化できるという、新しい方向性のタイプです。まずは『Rocketbook Wave』ですが、消せるペンであるパイロット『ボールペン フリクションボール』を使って、この専用のノートに書き込みます。そして、この各ページをスマホやタブレットの専用アプリで撮影すると、各ページの位置やカテゴリ(マーク)を認識して、自動的に振り分けてクラウド(どの機器からでも見ることのできる場所)に保存してくれるという仕組みです。さらに、このノートを電子レンジで加熱することで書いたものが消えるので、複数回の使い回しができます。各ページの自動整理とノートの複数回使用ということに最重点を置いたノートです。各ページを撮影する、ということに手間さえ感じなければ、とても使えるかもしれません。
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もう一つ異なる物が、『Neo smartpen N2』です。これは、専用のペンと専用のノートを使います。さらにスマホやタブレットと専用アプリでの連携が必要です。このように必要な機器は増えてしまうのですが、その分電子化の煩わしさが軽減されています。ノートにそのペンでメモを書けば、その情報がペンに蓄えられます。どのページのどの位置かも含めてです。そして、アプリがペンと連携することでその情報を一気に転送し、様々な形で保管することができます。『Rocketbook Wave』のような撮影の面倒、液晶画面に書く時の線の太さや反応の遅さ、それらを全てカバーできる機器です。但し、ペンもノートもそれなりの価格となっているため、これはいける!と本当に思えるどうか十分に吟味する必要はあるでしょう。
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