ITで健康管理(ヘルスチェック)を行う
(2020年10月5日更新)
健康管理は、日々の測定データの取得が非常に重要ですが、マメな人でないとなかなかちゃんとした記録ができないものです。 IT機器の進展によって、そういうことに対しても便利な環境が整ってきています。もっとも中途半端な進化段階においては、測定機器が数少ないとか、共通性がないとか、入力に手間取るとか、余計に煩わしさを招いてくることもしばしばなような気がしますが。手書きの方が早いという……。
健康管理アプリの活用
スマホの普及により、アプリで多くのデータが取れるようになりました。例えば、ウォーキングやランニング。歩数は元より、時間、速度、消費カロリー、通ったルートまで自動的に蓄積されます。日々を比較すれば、速度や時間がどんどんよくなってきてるのがわかるかもしれません。個人的には地図上に経路が出るのがいいですね。次はこのルートで走ろうとか。少し遠目の知らない地域を走ってみたくもなってきます。
入力の手間はありますが、たくさんの項目を自由に管理できるアプリもあります(例えば「超じぶん管理『リズムケア』」など)。自分のやりたいことでデータを取れれば、継続するのも楽かもしれません。
スマートバンド、スマートウォッチの活用
スマートバンドは、従来はアメリカのメーカーが多かったですが、様々なメーカー(主に中国のメジャースマホメーカー)が製品を展開したことで、安価なものから高級なものまで揃うようになりました。スマホのように歩数や活動量を測定できたり、さらには常時付けておくことで心拍数などを24時間モニタリングするという機能も有しています。今後も様々な生体活動を検知できるセンサーが開発されることで、スマートバンドは益々進化を続けるものと思われます。ただ、スマホやPCに入っているアプリとの連携が基本で、その点では少々手間というか、複数の機器を扱う煩雑さは残ります。
スマートウォッチは、生体活動の測定に特化しておらず、その他のメールを読むだとか、音楽再生するとかいろんな機能を有しているため、高額になりがちです。スマートバンドを選ぶかスマートウォッチを選ぶかは、何の機能が必要かで決めた方が良さそうです。もっとも、将来的にはその名前の差異もなくなる(統合される)かもしれませんが……。
無線通信対応機器の活用
かつて、コンティニュア・ヘルス・アライアンスが接続を認証したコンティニュア対応機器というものがあったのですが、いつの間にか立ち消えた感があります。この手の、いろんなメーカーで共通して規格化するものは、メーカーの利害が一致する間はいいのですが、相当上手くやらないと尻すぼみになることが多いような気がします。
今現在(2020年)は、各々のメーカーが独自のアプリと連携させることのできる健康機器を市場に提案しています。主にBluetoothにて通信する方法が取られています。これであれば、例えばスマホのアプリを立ち上げてから体重計や体組成計に乗れば、その時のデータがスマホに転送され、データ蓄積されていきます。その昔は近距離通信だったので、スマホを体重計に接触するくらい近づけなければデータ転送できませんでしたが、Bluetoothの進展が便利さを後押ししています。
とはいえ、アプリを立ち上げて〜とか煩わしさはまだまだ残り。欲を言うなら、Wi-Fiで通信して自動的にサーバー(データを保管する場所)にデータを集約してもらいたいものです。例えばIFTTTのようなサービスとサービスを連携できるものにそれぞれの機器を対応させておけば、どこにデータを集約するかは個々人で決められるような気がするのですが……。そういうことを誰もがもし簡単に設定さえできれば、ただ日々に健康機器を使っているだけで長期間の様々なデータが貯まり、医者などには適時そのデータを見せれば良いことになります。勿論、貯まった個人データを守るセキュリティー確保が非常に重要になりますが。
まだまだそんな便利な時代には至っていませんが、いろいろなIT機器やアプリを活用して、日々の健康管理に役立ててもらえたらと思います。
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